C-room | design | 知っているだけで効果が違う! 印刷のUD3つの掟とは

知っているだけで効果が違う! 印刷のUD3つの掟とは

2019年03月01日

 

 

そもそもUD(ユニバーサルデザイン)って?

 

国籍や年齢・性別・障がいの有無などを問わず、すべての人が利用できることを目指した製品・建築(設備)・空間などのデザインのこと。障がい者だけに向けた「バリアフリー」の考え方に辟易した、自身も障がいがあったロナルド・メイス氏によって提唱されました。

ユニバーサルデザインの原則は7つ。

「誰にでも公平に利用できる」

「使う上で自由度が高い」

「使用方法が簡単にわかる」

「必要な情報がすぐに理解できる」

「うっかりミスや危険につながらない」

「無理のない姿勢で少ない力で楽に使用できる」

「使いやすい大きさやスペースの確保」

身近なもので言えば、自動ドア・多目的トイレ・音声案内・ピクトグラムの標識といった代表的なものから、トリートメントと区別するためにシャンプーボトルの横に付けられたブツブツのきざみ・牛乳パックのくぼみなど、言われてなるほど!と思うものまで様々あります。

最近では日常食から介護食にまで使える「ユニバーサルデザインフード」も増えました。とろみをつけて食べやすくするトロミ調整食品などもそのひとつ。そう、ユニバーサルデザインは今や街中に溢れているんです。

 

 

 

印刷物にもユニバーサルデザインは必要?

 

答えは“YES”です。いや、健康で視力もよくて日本語が読めて理解できる方だけをターゲットにするなら“NO”でもいいのかもしれませんね。

しかし少子高齢化が進み、厚生労働省の発表によれば、生涯のうち男性の2人に1人、女性の3人に1人がガンにかかる時代。健康な人だけをターゲットに・・・なんて言っていられない時代となってきました。

また、今や日本を訪れる訪日外国人の数は年間3000万人を超え、2020年には東京オリンピック、2025年には大阪万博も控えています。つまりこれからは「誰が見てもわかりやすい」を目指すことが必須となってきたのです。

 

 

 

掟その① UDフォントを取り入れよう

 

実はフォント(書体)にもユニバーサルデザインはあります。

名前の頭に“UD”と付いていれば、それはおそらくユニバーサルデザインフォントです。

遠くからでも文字のかたちがわかりやすい・読みまちがえにくい・文章が読みやすいことを意識してデザインされています。スマートフォンと違い、印刷物はそれだけでは文字を拡大して見られません。そういった印刷物にはUDフォントを使用することおすすめします。

大きさはJIS規格に基づいた最小可読文字の14ポイント以上が望ましいんですが、印刷物だとスペースの関係上、なかなか確保するのが難しいですよね。

そんな時は小さい文字をゴシック体にしましょう。明朝体よりも太いゴシック体の方が、可読性がぐんと上がります。また、行間や文字間を詰めすぎないことも意識してくださいね。

 

 

掟その② カラーに頼りすぎない

 

黒字の本文の中で重要な部分だけを赤字で表記。こんなことはよくありますよね。

でも、色覚に障がいがある人には赤色と黒色が同じに見えるって知ってましたか?

文字の色だけを変えるんではなく、重要な部分は文字を太くしたり、色を反転させたり、下線を付けるといった処理も大切なんです。

色を変えたいなら赤色よりもオレンジ色がおすすめ。色覚に障がいがあってもオレンジ色なら黒ではなく茶色っぽく見えるんです。

また、色彩とコントラストは80%以上を確保すること。つまり似た色ではなく反対色を使ったり、色の明るさや鮮やかさを変えることが重要なんです。簡単にわかる方法として「モノクロ印刷にしてもわかる」かどうかで判断してみてくださいね。

 

 

掟その③ 図やイラスト、写真などのアイキャッチを入れる

 

文字だけだと、高齢者・子ども・外国の方・視力の弱い方などは分かりづらいもの。すべての人への読みやすさを考えるなら直感的に見て理解できるもの、つまり写真やイラストを入れましょう。商品特性を説明する場合なら、比較図や表なんかもいいですね。

シンプルだけど伝わりやすいピクトグラムもおすすめです。

 

 

以上の3点を意識するだけで、ぐっと読みやすいデザインになるはずです。ユニバーサルデザインを意識することで、すべての人に優しい印刷物を作成してみませんか?

 

 

ライター:セイマサ

 


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