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なぜ黄金比は美しいのか?

2019年03月22日

 

 

 世の中に溢れる美しいデザイン、美しいとされているデザインは、誰がどのように決めているのだろう?

ここでいう「美しい」とは、「それを多くの人が美しいデザインだと認知しているもののこと」です。

ごく少数の特定の人が、特定のものに感じている美しいデザインというのも世の中にはありますが、それはここでは置いておきます。

 



 

美しいデザインの王道といえば「黄金比」


さて、美しいデザインというキーワードで検索しようものなら、「黄金比」というワードがどこかでひっかかってくるでしょう。この「黄金比」というワードは、どこかで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

自然界の中にも存在する比率であり、美しい比率の代名詞となっています。

黄金比の比率は、長さの比率や面積の比率が1:1.618になるというもの。

自然界に存在する有名なものでは、オウムガイの渦巻き、ひまわりの種の並び、松かさ(松ぼっくり)の模様などです。ただ、自然界のことを言われても、それが美しいデザインに結びつくのかどうかは甚だ疑問かもしれません。

ただ、この比率を使って人間が作り出したものが数多くあり、芸術で有名なのはモナリザ、パルテノン神殿、ミロのヴィーナスなど、現在世界を席巻している企業のロゴなどで有名なのはAppleGoogleなどです。こう言われると、なんだか「黄金比」は美しいデザインと密接な関係がある気がしますね。

 

 

 

「黄金比」を美しいと感じるのは何故だろう


黄金比が美しいデザインとして取り入れられ、使われていることはなんとなく分かるような気がしましたが、では、そもそも何故その黄金比を人は美しいと感じてしまうのでしょうか?

ゆるゆるの仮説を立ててみようと思う。

ゆるゆるの仮説1つ目は、普段からよく目にしているものに親しみを感じるからではないかということ。

太古の昔から自然の中のそこかしこに存在する黄金比を無意識下で目にしていることで、サブリミナル効果のようにいつも自分の身近にあるものなんだと刷り込まれていき、黄金比に親しみを感じ好きだと思うようになるわけです。

 

ゆるゆるの仮説2つ目は、生命の成り立ちといいますか、生物の形成に関係があるのではないかということ。

この仮説はかなりの遠回りになります。何故なら黄金比ではなく、黄金比と近似であるフィボナッチ数列を使うからです。

唐突に出てきたフィボナッチ数列という有名なこの数列は

 

0,1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,・・・・・

 

といった具合に、隣りあう2つの数字を足して増えていく数列です。

これが何故黄金比と関係があるのかというと、数列の数が増えていくほどに、隣同士の数字の比率が1:1.618に近づいていくのです。

 

このフィボナッチ数列、隣にある数字が繋がっていきつつも、2歩進んで1歩戻るような感じ。分裂と結合を繰り返していくようなこの感覚は細胞が成長していくようではありませんか?

 

フィボナッチ数列を分裂させてみます。

1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,・・・・・

1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,・・・・・

1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,・・・・・

1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,・・・・・

1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,・・・・・

すると斜めにもフィボナッチ数列ができて立体感でてきそう。

 

もしかしたら、生物が成長をしていく中でフィボナッチ数列の如きに細胞を増やしていき、もう細胞レベルで1:1.618を体感しているものですから、どうしたって黄金比に惹かれてしまうのかもしれません。

そして、自分を生み出したこの比率に、親近感と美しさを感じるようになり、その美しさを求めて黄金比を使うのです。ある意味自己愛のようなものといえなくはない。

 

 

 

美しいデザインは黄金比が最強とは限らない


ここまでの勝手な仮説により、生物は細胞レベルで1:1.618の比率に美しさを感じてしまっているということになりましたが、実はこの比率「黄金比」が最も美しいというのは、いささか早すぎるということが判明しています。
どういうことかと言いますと、日本人が好きな四角形の縦横比率ナンバー1は「黄金比」でできた四角形ではなく、もう1つの縦横比率「白銀比」でできた四角形だったのです。さらに驚くことに、日本人が好きな四角形のナンバー2は縦横比率が1:1の正方形ですし、黄金比はまさかのナンバー3
西洋では1番の「黄金比」、日本ではそこまでではないというのは、遺伝子レベルでそうなのか、環境的なものなのか、想像して掘り下げていくと面白いに違いないです。

 

 

ライター:もくともくもく

 


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